約260人の新型コロナウイルス患者らが入院した自衛隊中央病院(東京都世田谷区)は30日、院内を公開した。同病院では中国からの政府チャーター便での帰国者や横浜に停泊したクルーズ船関係者、地域の患者を受け入れているが、これまで院内感染は起きていない。
 同病院は3月11日から建物入り口前にテントを設置し、患者や職員、出入り業者ら1日当たり700~800人の来院者全員に検温と問診を実施。37.5度以上の発熱など感染疑いがある人は別の入り口を使い、専用エレベーターで移動して詳しい検査を受ける。
 新型コロナ患者が入院するフロアでは、重症者を空気が漏れない陰圧構造の区域に隔離。軽症者の区域も「HOT」と床にテープを張り区分けしている。コンピューター断層撮影(CT)は、他の患者と使用時間帯を分けている。
 上部泰秀病院長は「一番大切なのは基本を守り、続けること。個人防護とゾーニングを常に守っている」と話した。同院は第1種感染症指定医療機関で、地域の一般外来や救急にも対応している。 (C)時事通信社