ゴールデンウイーク真っただ中の3日、京都や沖縄など人気の観光地も新型コロナウイルスによる外出自粛の影響で閑散としていた。「このままでは営業を続けられない」。飲食店などからは悲鳴も上がった。
 美しい景観が人気の京都・嵐山。川に架かるシンボルの渡月橋は、例年なら肩が触れあうほど混雑するが、観光客の姿はほとんどない。ランニングなどを楽しむ地元の人の姿はあるが、飲食店や土産物店も大半がシャッターを下ろしていた。
 軽食や飲み物を販売するスタンドを営む男性(40)は、感染拡大で閉じていた店を久しぶりに開けたという。「人が全然いない。ここまで売り上げが落ちたら続けられない」と不安そうに語った。
 那覇市中心部の国際通りも人影はまばらで、土産物店なども軒並み閉まっていた。マンゴーを店頭に並べていた青果店の女性店主(65)は「全く売れないが、捨てるのも心が痛い。観光客が来て感染が広がっても困るが、来ないと生活が苦しくなる。複雑な気持ちだ」と苦々しげに話した。
 商店街で60年以上買い物をしているという沖縄県西原町の大城幸子さん(70)は「沖縄の人は戦争があっても自分たちの力で立ち上がった。コロナくらいで負けないよ」と力強く語った。
 新緑が美しい長野県軽井沢町。中心部の通りには、正午すぎからぽつぽつと人が出始めたが、例年よりかなり少ない。行きつけのパン店に娘や孫と来た前橋市の60代男性は「家で長期間過ごしているため、ドライブがてら来た。いつもは人でいっぱいなのに」と驚いた様子だった。
 東京都内の自宅が工事中のため、4月19日から町内の別荘で1人で過ごす石坂八重子さん(78)は「60年間通っているが、こんなのは初めて」と戸惑いを隠さない。ゴルフが趣味だが、ゴルフ場も休業。家事などをして過ごしているといい、「いつ収束するのかわからず、飽き飽きしている」と肩を落とした。 (C)時事通信社