【ベルリン時事】ドイツのボン大学は4日、新型コロナウイルスの初期の流行地である西部ガンゲルトの住民について、無作為に抗体検査などで感染状況を調べた研究の暫定報告(査読前)を公開した。これまで確認された数の約5倍に当たる、住民の15%の感染が判明。これを基に算定した致死率は0.37%と、全国の公式統計の10分の1以下になったという。
 これまでの検査態勢では、無自覚の感染者が統計で把握されない問題があった。こうしたことが解決されれば、致死率は大幅に下がる可能性が示された形だ。シュパーン保健相は4日、月ごとの抗体検査能力を「5月は300万件、その後数カ月内に500万件」に拡大する方針を表明。実態の把握に期待が集まっている。
 ガンゲルトでは、3月30日から4月6日までの間、無作為に選んだ405世帯の919人について抗体検査やPCR検査などを実施。15%に当たる138人の感染が確認された。ガンゲルト全体でも15%、約1900人が感染していたと推定され、死者は7人のため、致死率は0.37%になるという。 (C)時事通信社