緊急事態宣言の期間延長が決まった4日、小さな子を持つ親からは自宅にこもる時間の長い子どもの健康や学習の遅れを心配する声が上がる一方、商店主らは先行きが見えないことに危機感を募らせた。
 東京都の井の頭公園では、「利用は1時間以内で」とのアナウンスが流れる中、家族連れやジョギングをする人の姿が多く見られた。娘(4)や夫と訪れた杉並区の会社員山田亜紀さん(47)は「こんな状況なのでしょうがないが、子どもは保育園の友だちや先生に会えずかわいそう。ずっと家だしエネルギーが有り余っている」とため息をついた。
 シングルマザーとして小学1年の娘(6)を育てる東京都武蔵野市の女性会社員(35)は「学習面が心配。仕事に行かないといけないので、付きっきりで見ることはできない」とこぼした。
 別の都立公園を訪れていた小学生以下3人の子を持つ品川区の男性会社員(39)は、学校教育の遅れを不安視する一方、在宅勤務で「家族といる時間が長くなった」と良い面も指摘した。
 日本一長いとされる大阪市北区の天神橋筋商店街。臨時休業の張り紙が目につく一方、店先にテークアウトの弁当を並べる飲食店など半数以上が営業していた。
 貯金を切り崩して従業員の給料に充てているという居酒屋経営の黒居将人さん(39)は「銀行に融資の申請をしたが、殺到していて手続きが進まなかった。売り上げは9割以上落ち、貯金を切り崩す日々がいつまで続くのか」と強い危機感をにじませた。
 土産物としてはさみなどの需要が高かった欧州からの観光客が途絶え、刃物店店主水田雄一朗さん(73)は「一日の客が1~2人の時もあり、売り上げが7割減った」と嘆く。「うちは休業補償の対象外。早く元の状況に回復してほしい」と話した。例年、大型連休が繁忙期という和菓子店の店員森野なおみさん(70)も「売り上げは3分の1になり、今後の家賃の支払いが心配」と不安な表情を浮かべた。 (C)時事通信社