新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、休業中のホテルが早期終息を願い、客室の明かりで「キボウ」「ファイト」などのメッセージを描いて市民に送る動きが広がっている。
 4月末の午後7時すぎ、鹿児島市中心部にある休業中の城山ホテル鹿児島の壁面に「HOPE」の文字が浮かび上がった。6~10階の客室のうち、文字になるよう計57部屋を選んで点灯した。
 「この状況なので、前向きな言葉がいいと考えた」と話すのは、企画広報部長の吉岡栄一さん(48)。「希望」という意味の言葉に「市民と共にこの苦境を乗り切りたい」との願いを込めた。6日まで続ける予定だ。
 同様の動きは全国各地でも。びわ湖大津プリンスホテル(大津市)は4月下旬、「ガンバロウ 日本」の文字を披露。札幌プリンスホテル(札幌市)は休業直前の3日間、巨大なハートマークを映し出した。
 ロイヤルホテル長野(長野市)はハートのほか、「ファイト!」や「キボウ」など変化に富んだメッセージを発信している。営業部副支配人の井場健仁さん(42)は「地域あってのホテル。地元の方も一緒に楽しんでもらえれば」と説明。従業員のモチベーション維持にもつながっているという。
 一方、「広報すると人が集まってしまう」との懸念も。今後は予告なしの不定期で、休業中の5月いっぱい続ける方針だ。 (C)時事通信社