フランスでは昨年末に新型コロナウイルスの感染患者が発生していたと、パリ公立病院連合の研究チームが5日までに抗菌薬専門誌に発表した。インフルエンザのような症状でパリ郊外の病院に入院していた魚販売業の男性(42)の凍結保存検体を改めてPCR検査した結果、陽性を確認した。
 同国で初めて感染者が確認されたのは1月24日とされており、約1カ月さかのぼる。男性は中国とのつながりが明らかになっておらず、研究チームは昨年末にはフランスの市中で感染が広がっていたとの見方を示している。
 男性はアルジェリア生まれで、長くフランスに居住。昨年8月にアルジェリアに帰郷したが、その後は旅行をしていない。子供の1人にインフルエンザのような症状があった後、男性も発熱や頭痛、せきなどの症状が4日続き、昨年12月27日に入院。集中治療室で抗生物質の投与を受け、同29日に退院した。
 論文は抗菌薬専門誌「インターナショナル・ジャーナル・オブ・アンチマイクロビアル・エージェンツ」電子版に掲載された。 (C)時事通信社