【サンパウロ時事】ブラジル北部パラ州ベレンで、新型コロナウイルスによる呼吸不全で死亡したとされた女性(68)の封印されていたひつぎの中の遺体が別人で、本人は病院で快方に向かっていたことが分かった。ニュースサイトG1が5日伝えた。
 この女性はマリア・オリベイラさんで、4月30日に入院。家族は病室に近づくことを許されず、何の情報もないまま5月1日、死亡通知を受け取ったという。
 その日のうちに感染防止のため封印されたひつぎを囲んで通夜が営まれたが、葬儀業者が説明した遺体の風体がマリアさんと懸け離れていることに不審を抱いた「遺族」が恐る恐るひつぎを開け、別人であることを発見した。
 家族らは病院の霊安室でマリアさんを捜したが見つからず、看護師が病室を確認したところ、本人はベッドに横たわっていたという。親戚の一人は無事を告げられた瞬間を「喜びとともに、この出来事への怒りが湧き起こった」と振り返った。
 ベレンでは1週間で死者数が222%増となり、病院や葬儀社はパニック状態に。ひつぎを封印したまま集団墓地などに死者が埋葬されており、他にも取り違えが起きている可能性がある。 (C)時事通信社