【ベルリン時事】ドイツのメルケル首相は6日に記者会見し、新型コロナウイルス感染拡大阻止のために3月半ばから取っていた各種制限を、大幅に緩和すると発表した。衛生対策徹底を条件に、飲食店を含む全店舗やホテルなどの営業再開を許可する。欧米主要国ではいち早く、市民生活の正常化に道筋を付けた。
 個別の計画は各州の権限で決定するが、多くの州が5月半ばから各店舗の再開を検討している。サッカー1部、2部リーグも、5月後半からの開催を認めた。ただ、当面は無観客になるとみられる。
 大規模集会の禁止や公共交通機関などでのマスク着用義務などは維持される。また、「第2波」到来阻止のため、1週間で10万人当たり50人を超える新規感染者が出た自治体には、制限を再導入することを義務付ける。
 また、感染者との接触履歴を調べられる、スマホ向けアプリの活用も決定した。プライバシーに配慮した設計で、使用は市民の自由意思という。
 メルケル氏は「(感染拡大の)ごく初期の段階は乗り切った」と述べ、市民の協力に謝意を示した。一方で、「ウイルスとの長い闘いは続く」と述べ、過度の緩みに警鐘を鳴らした。
 ドイツの1日の新規感染者は1000人を下回る日が続いており、ピーク時の6000~7000人からは激減。収束の傾向が鮮明になっている。 (C)時事通信社