厚生労働省は10日、新型コロナウイルス感染者用の病床について、ピーク時に3万1077床を見込んでいるのに対し、実際に確保できているのは1万4486床で半分に満たないことを明らかにした。
 東京都や石川県では8割を超える病床が埋まっているとみられ、患者の受け入れが逼迫(ひっぱく)している実態も判明。安倍晋三首相は4月、5万床を確保する考えを示していたが、目標とはほど遠い現状が浮き彫りとなった。
 同省は都道府県からの報告を基に5月1日時点で病床数を集計。感染が拡大したピーク時に見込んでいる病床と実際に医療機関と調整して確保済みの病床について、都道府県別の状況を公表した。
 それによると、山形、長野、兵庫、鳥取など12県では想定している病床数を確保しているが、他の35都道府県では不足していた。東京都はピーク時に見込む病床数を4000床としているのに対し、2000床しか準備できていないという。
 同省がまとめた4月28日時点での都道府県別の入院患者数によると、東京都では1832人が入院し、確保した病床の9割超が埋まっている計算になる。石川県も170床を確保したが、入院患者は150人に上る。
 また、軽症者らを受け入れる全国の宿泊施設は7日時点で1万6113室に上り、4月27日時点と比べ約4000室増えた。最多は東京都2865室で、神奈川県2303室、大阪府1565室が続いた。 (C)時事通信社