【ロンドン時事】ジョンソン英首相は11日、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため導入した外出禁止措置の段階的な緩和に伴い、電車内や商店では手作りマスクなどを着用するよう国民に呼び掛けた。英国は感染による死者が3万2000人余りと米国に次ぎ世界で2番目に多いが、マスクを着ける習慣がなく、今もしない人が少なくない。
 この日の下院で首相は、他人と一定の距離を保ちにくい外出先の密閉空間では、マスクなどの「顔を覆うもの」によって「(ウイルスの)拡散を減らす」効果があると指摘。一方で「医療用マスクは(医師や看護師ら)必要な人のために取っておかなければならない」と強調し、医療現場に支障が出ない形でのマスクの普及が望ましいと訴えた。政府のホームページでは、古着のTシャツを使ったマスクの作り方を紹介している。
 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのロバート・ウェスト教授(健康心理学)はBBC放送で「マスクをすれば安全だと考えて(感染の)症状があるのに外出したり、人との距離を縮めたりする」とマイナス面を指摘。マスクの利点より欠点が大きくなる事態に警鐘を鳴らした。 (C)時事通信社