【ニューヨーク時事】米バイオ医薬品企業のモデルナは18日、同社が開発を進める新型コロナウイルスのワクチンについて、第1段階の臨床試験(治験)で良好な結果を示すデータが確認されたと発表した。今後さらに大規模な治験で有効性を検証し、早期の量産を目指す考えだ。
 米国立アレルギー感染症研究所などが3月に始めた治験では、18~55歳の被験者45人に3段階の異なる用量のワクチン「mRNA―1273」を投与し、体内の免疫反応への影響を調べた。その結果、最初に2回の投与を受けた8人全員に、新型コロナ感染症から回復した患者と同水準以上の抗体が確認された。深刻な副作用は出なかったという。
 結果について、モデルナのバンセル最高経営責任者(CEO)は電話会見で「ワクチン開発に向けた重要な一歩だ。mRNA―1273をできるだけ早く安全に開発するというわれわれの戦略を確認できた」と述べた。
 mRNA―1273をめぐっては、約600人が参加する第2段階の治験が近く始まり、7月に数千人を対象とした最終の第3段階に移行する予定。米食品医薬品局(FDA)は優先審査の対象に指定しており、通常よりも審査期間が短縮される。 (C)時事通信社