19日の東京株式市場は、新型コロナウイルスのワクチン開発への期待感を背景に買いが広がった。国内の新規感染者数が減少傾向にあり、経済活動が再開されつつあることも投資家の不安心理を和らげ、日経平均株価の上げ幅は前日終値から一時500円を超えた。午前の終値は383円69銭高の2万0517円42銭。
 米バイオ医薬品ベンチャーのモデルナは18日、開発中の新型コロナワクチンについて初期段階の臨床試験で有効性を示すデータが得られたと発表した。米国市場ではワクチン実用化による経済活動の早期再開への思惑から、主要株価指数が急伸。これを受けて東京市場でも幅広い業種が値上がりした。
 ただ、いったん利益を確保するために売り注文を出す投資家も見られ、徐々に上昇幅を縮める銘柄が多かった。「世界中で必要な量のワクチンを確保できるまで厳しい状況は続く」(国内証券)との声が聞かれるなど、警戒感は依然根強い。 (C)時事通信社