新規感染者が後を絶たず、24日には新たに15人が確認された北海道。札幌市中心部の大通公園では政府の「目安」を満たさないままの解除に、不安の声が聞かれた。
 3歳の娘と散歩中だった30代女性は「経路不明の感染者もおり、解除するのは早い。子供にうつらないか不安だ」と険しい表情を見せた。介護職員の男性(26)も「やっと解除で、ほっとしているが、繁華街がにぎわえば、また広がるのでは」と懸念を示した。
 多くの店が休業を続け、観光客が激減した横浜中華街(横浜市中区)。横浜中華街発展会協同組合の高橋伸昌理事長(61)は「ようやくスタートラインに立った」と声を弾ませた。ただ、神奈川県も新規感染が続いており、「徐々に客足を戻したいが第2波も心配だ」と漏らした。
 中華料理店オーナーの呉政則さん(41)も「うれしいが、いきなり客足が戻るとは思えない」と手放しでは喜べない様子。土産物店の男性従業員(53)は「最近は解除を予測してマスクをしない客が増えた。感染者がゼロになるまで待った方が良かった」と話した。
 埼玉県は2週間以上、新規感染者が5人以下にとどまっている。さいたま市のJR大宮駅前は、サラリーマンや買い物客が行き交い、にぎわいが戻りつつある。
 建築会社勤務の30代男性は「東京で働く人も多いし、同時の解除は仕方ない」と納得顔。「時差出勤の導入で朝5時起きの日もあった。仕事も進まず大変だった」と振り返り、「全面解除は少し早い気もするが、徐々に動き始めるだろう」と話した。 (C)時事通信社