川崎市で刃物を持った男が私立カリタス小学校の児童、保護者を襲い、20人が死傷した事件から28日で1年。同小の倭文覚教頭が27日、取材に応じ、「ショックが大きく学校に行けない児童もいる」と明かす一方、「心のケアや万全の登下校対策を進めてきた」と強調した。
 教頭によると、同校では事件後に実施した全校児童を対象にしたカウンセリングで「夜眠れなくなった」など多くの訴えがあった。
 学校では県の臨床心理士会や大学からカウンセラーを招き、必ず1人を常駐。防犯対策にも力を入れ、警備員を2人から4人に増員した。近くで事件が起きた登戸駅からのスクールバスの乗り降りでは、保護者などの監督下でバスを待つなど登下校の安全にも細心の注意を払っているという。
 事件は2019年5月28日朝に発生。スクールバスを待っていた児童らが襲われ、6年生だった女子児童=当時(11)=と、保護者の外務省職員の男性=同(39)=が死亡した。男は事件直後に自殺した。 (C)時事通信社