国立国際医療研究センターは29日、新型コロナウイルス治療薬「レムデシビル」と、関節リウマチの薬「バリシチニブ」を併用する国際的な臨床試験(治験)に参加したと発表した。
 治験は米国立衛生研究所(NIH)が主導。患者を二つのグループに分け、一方にはバリシチニブ、他方には偽の薬を投与して、効果と安全性を比べる。レムデシビルはどちらにも投与する。バリシチニブには、重症化に関連するとみられている免疫の過剰反応を抑える可能性があるという。
 先行して実施したレムデシビルの治験では、患者の回復を早める効果が確認されたものの、アジア人だけを分析すると統計上意味のある効果は見られなかった。同センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は、効果が確認できるほど患者が多くなかった可能性があるとして、「もう少し検討が必要」と説明した。
 同センターは、新型コロナに感染し回復した人の血液から、ウイルスを攻撃する抗体を含む血漿(けっしょう)を取り出し、患者に投与する臨床研究も始める。 (C)時事通信社