緊急事態宣言の全面解除から最初の日曜となった31日、各地では家族でショッピングやピクニックを楽しむ姿が見られた。不安を残しつつも戻り始めた日常。久々のだんらんに笑顔が広がった。
 東京・銀座のデパートでは、入り口で職員から手指の消毒を受けた客が次々入店した。千葉県浦安市の浜田淳子さん(67)は、外出自粛で2カ月止まったまま放置していた腕時計の電池交換に来店。「電車は怖くて車で来た。修理が済めばすぐ帰る」と用心しつつも、「好物も買えてうきうきした。外国人がおらず昔の銀座に戻ったみたい」と声を弾ませ、両手に提げた紙袋を示した。
 高級ブランド店は入場を制限し、数十メートルの列ができた店も。妻に結婚記念日の指輪を贈ったという足立区の自営業紅林裕二さん(42)は「直接手に取らないと選べない品もある。再開が間に合いよかった」と、ほっとした様子で話した。
 横浜市郊外のショッピングモール「トレッサ横浜」も多くの家族連れでにぎわった。一家4人で訪れた40代の会社員男性は「家族そろった外出は数カ月ぶり」と笑顔。感染対策で席数や配置を見直したフードコートを利用した川崎市の保育士女性(35)は「いすは少し減ったかもしれないが、家では食べられない料理もあるので」と話し、大喜びでデザートを食べる娘(4)をうれしそうに見つめた。
 札幌市中心部の円山公園は好天に恵まれ、多くの人が散歩やピクニックを楽しんだ。子供2人と訪れた女性(35)は「公園は久しぶり。気持ちいい。このまま収束すればドライブなどにも行きたい」とリラックスした様子。一方、約3カ月ぶりに公園を散歩したという同市のパート後藤毅彦さん(60)は「自粛緩和はうれしいが、警戒は続けたい」と話した。 (C)時事通信社