AFP通信の5月31日時点の集計によると、世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの「新たな震源地」と名指しした中南米諸国における感染者は100万人を超えた。累計で101万6828人となった。感染者数が米国に続いて2番目に多くなったブラジルを中心に、ペルーやチリ、メキシコなどでも感染拡大が目立つ。
 米ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)によれば、世界全体の感染者数は日本時間6月1日時点で約610万人を超えた。米国が180万人に近づき世界最多。これにブラジル、ロシア、英国の順で続く。中南米で見るとペルーが約16万4000人、チリが約10万人、メキシコが約9万人と、いずれも最初の感染拡大国、中国の約8万人を抜いて急激に増加している。
 世界の死者数は約37万1000人。約10万4000人の米国が突出しており、メキシコでは約1万人、ペルーでは約4000人、チリで約1000人が亡くなった。
 3月から感染拡大が止まらないペルーのビスカラ大統領は、それでも新規の感染者確認のペースが弱まりつつあると訴えている。しかし「最悪の状態から脱出したという兆候は全くない」と認め、危機感は強いままだ。
 ロックダウン(都市封鎖)が続くペルーは経済への打撃が深刻だ。さらに、病院の受け入れ体制が整わず、医療崩壊の瀬戸際にある。こうした状況は、中南米では経済力のあるチリも同様で、一般的に感染症が広まりやすい冬を迎えつつあることから、北半球以上に今後も苦しい闘いを各国が強いられることになりそうだ。 (C)時事通信社