【ワシントン時事】米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長は4日、下院小委員会で証言し、全米各地に広がる人種差別への抗議デモを通じた新型コロナウイルス拡散に強い懸念を示した。その上で「デモ参加者は検査を受けることを真剣に考えていただきたい」と呼び掛けた。
 レッドフィールド氏は、抗議デモが起きたミネソタ州ミネアポリスや首都ワシントンで「深刻な感染が続いている」と指摘。密集状態が発生するデモや集会が「不幸にも(感染の)爆発を引き起こす恐れがある」と警鐘を鳴らした。
 トランプ大統領が脱退の意向を表明した世界保健機関(WHO)に関しては「公衆衛生の取り組みで、引き続き親密な仲間だ」と述べ、協力関係を維持していると説明した。
 ワシントンでは1日、警官隊が催涙ガスを用いるなどしてホワイトハウス前のデモ隊を強制排除。ガスを吸った人がせき込むことで、ウイルス拡散を助長しかねないと批判する声が出ている。レッドフィールド氏は「せめてマスクなどで顔を覆うよう、デモ参加者に強く進言する」と語った。 (C)時事通信社