がん免疫治療薬オプジーボの特許使用料をめぐり、ノーベル医学生理学賞を受賞した京都大の本庶佑特別教授は5日、製造販売する小野薬品工業(大阪市)に約226億円の支払いを求める訴訟を今月中旬に大阪地裁に起こすと発表した。
 オプジーボは本庶氏の研究を基に開発され、小野薬品と米ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMS)が販売する。しかし、同様の仕組みを利用した治療薬キイトルーダを米メルクが発売。小野薬品とBMSは特許権侵害だとして訴え、2017年1月にメルクとの和解が成立した。
 和解はメルクが特許使用料として、6億2500万ドル(約700億円)を支払った上でキイトルーダの売り上げのうち、一定割合を17年から26年まで支払うという内容だった。
 本庶氏側は、この訴訟に協力した際、小野薬品は受け取った金額の40%を配分すると約束したのに、17年8月に1%を支払うと通知したと主張。このため、まずは17年から19年に小野薬品が受け取った額の39%相当を請求することにした。 (C)時事通信社