【ワシントン時事】米疾病対策センター(CDC)は5日、米国民の4割近くが新型コロナウイルスを予防しようと、洗剤で食品を洗浄するなどの誤った使用法を実行したとする調査結果を公表した。洗剤などでうがいをしたケースもあり、CDCはそうした誤用が「人体に深刻なリスクをもたらす」と警鐘を鳴らしている。
 5月上旬にインターネットを通じて502人を対象に行われた調査によると、過去1カ月間に19%が「野菜や果物など食品を漂白剤で洗った」、18%が「家庭用洗剤や殺菌剤を手など肌に塗った」、4%が「家庭用洗剤を飲んだりうがいに使ったりした」と回答。「消毒用スプレーを体に吹き付けた」などを含め、CDCが「高リスクの使用法」と見なす行為のうち少なくとも一つを意図的に実行した人が、全体の39%に上ることが分かった。
 さらに25%は、洗剤や殺菌剤の使用によると思われる「鼻などの炎症」「皮膚の炎症」「頭痛」「胃のむかつき」といった不具合を経験したと回答。高リスクの使用法を試した人の方が、それ以外の人と比べ不調に見舞われる割合が高かった。
 トランプ大統領は4月、漂白剤や消毒用アルコールなどの殺菌剤が新型コロナに効果があるとする実験結果を受け、記者会見で「(殺菌剤を)注射すれば、あっという間に(ウイルスを)倒せるのではないか」と発言。専門家から猛反発を受け、「会見場にいた記者をからかうつもりだった」と釈明している。 (C)時事通信社