【サンパウロ時事】ブラジル政府は5日から、新型コロナウイルス感染状況の発表内容を新規感染・死者数と回復者数に限定するとともに、公開時間も夕方から深夜にずらす「改悪」を実施している。ブラジルの感染者は世界で2番目、死者は3番目に多い。データを隠すことで政権批判をかわす狙いがあるとみられる。
 これまで保健省は毎日ホームページ上で新たに確認された感染者や死者のデータに加え、累計や10万人当たりの致死率などを公開。1日ごとの数字の変化などもグラフ化していたが、これらのデータはすべて消えた。
 新型コロナを「ちょっとした風邪」と軽視し、各州や市が独自に実施する経済規制などを批判しているボルソナロ大統領は6日、ツイッターで「累計は、その多くが既に病を克服していることを示せていない。国の現状を正確に反映していない」と削除の意図を説明した。
 地元紙グロボによると、保健省当局者はこれまで発表された死者数は「とっぴで、操作された」恐れがあると主張。再集計する考えを示した。 (C)時事通信社