【台北時事】台湾政府は7日、新型コロナウイルスの封じ込めにめどを付けたとして、感染予防の一環として義務付けていたイベントなどの入場制限を解除した。台湾は都市封鎖(ロックダウン)や外出制限といった強制的な措置は取っていないが、市民が行動を自主規制したこともあり、経済が停滞。政府は「普通の暮らしに戻って」と呼び掛けている。
 ただ、海外では感染拡大が収まっていないため、出入境制限などの水際対策は当面継続。人混みでのマスク着用や手洗いも続けるよう求めている。
 これまでは屋内外のイベントについて、ソーシャルディスタンス(他者との距離)確保のため、前後左右の席を空けるよう義務付けていた。この結果、コンサートや演劇が事実上、上演できない状態が続いていたが、この制限を解除。野球場や映画館の入場制限も撤廃した。
 マスクの着用を一律で義務付けている地下鉄やバスといった公共交通機関も、ソーシャルディスタンスが確保できる場合は「着用しなくてもよい」とした。
 台湾では、海外ルート以外の新規感染者が8週間連続でゼロ。感染者数は死者7人を含め累計443人で、治療中は6人にとどまる。市民の危機意識が高く、自主的に外出を控えたことで感染が抑え込まれた半面、外食や観光業などを中心に経済が大きな影響を受け、失業率も上昇している。 (C)時事通信社