新型コロナウイルスの院内感染が起きた病院で働き、感染した女性看護師について、新宿労働基準監督署が労災認定したことが8日、分かった。看護師の代理人弁護士が明らかにした。認定は4日付。
 看護師が勤務する中野江古田病院(東京都中野区)では3月下旬から患者や職員に感染が拡大。同区によると、感染者は計107人に上った。
 代理人の川人博弁護士らによると、看護師は4月19日の夜勤明けに発熱などの症状が出て自宅待機を指示された。PCR検査を受け、同29日に陽性と判明した。
 看護師は肺炎や呼吸困難などの症状で、5月9~28日に入院し、現在は自宅療養中。母親も感染し、一時入院した。看護師側が同15日に労災申請していた。
 看護師は、労災手続きについて職場から説明がなかったと話し、「体を張って現場に立つ医療従事者が、一人でも多く正当な補償を受けられるよう望む」と訴えた。
 病院は取材に「労災認定を確認できていない」とコメント。労災手続きの説明がなかったとの指摘には「入院した人には説明したが、今回の看護師の入院は知らなかった」と話した。 (C)時事通信社