【サンパウロ時事】ブラジルのボルソナロ大統領は9日、新型コロナウイルス対策をめぐる世界保健機関(WHO)への不信感から、流行が終息次第、脱退を真剣に検討すると言明した。同氏は既に脱退を表明している「盟友」トランプ米大統領にならい、5日に離脱を示唆していた。
 ボルソナロ氏は、ブラジル政府が5月下旬に抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」を新型コロナの予防・治療薬として軽症患者に使用することを認めた際に、WHOが否定的見解を示したにもかかわらず、6月になって一転して治験再開を表明した点を問題視。「WHOは科学研究を実施しないよう指導したが、後になって覆した」と不信感をあらわにした。
 さらに、WHOは中国寄りだとのトランプ氏の批判に同調。「WHOはふらついている。どちらかと言えば政党のようだ」と強調した上で、「ブラジルは新型コロナ問題終息後、すぐに脱退を検討する。この組織(WHO)はしかるべき責任を果たしていない」と批判した。 (C)時事通信社