【ロンドン時事】オーストラリアが導入したたばこの箱に健康被害の警告を表示させる規制をめぐる通商紛争で、世界貿易機関(WTO)の最終審に当たる上級委員会は10日までに、規制を正当と認定した。一審の紛争処理小委員会(パネル)に続き、豪州を提訴していた葉タバコ生産国ホンジュラスなどの主張を退けた。これで豪州勝訴が確定した。
 今年4月に東京都受動喫煙防止条例が施行されるなど、世界的にたばこ規制が強化される中、一段とこの動きが加速しそうだ。
 WTO上級委は、豪州の規制を正当と認めた2018年のパネル決定を支持。パネルの認定の一部に誤りがあったとしながらも、「全体の結論を損なうほど重要ではない」と結論付けた。
 豪州は12年、他国に先駆けてたばこの箱にブランドロゴの記載を禁止し、喫煙が招く健康被害の写真などを表示させる規制を実施した。これに対し、ホンジュラスなどは貿易障壁や商標侵害に当たるとして、WTOに提訴。パネル決定後には一部の国が上訴していた。 (C)時事通信社