東京都議会は10日、新型コロナウイルス対策の「休業協力金第2弾」などを柱とする総額5832億円の2020年度追加補正予算を全会一致で可決し、閉会した。一方、小池百合子知事は当初、同日中に都知事選(18日告示、7月5日投開票)への再選出馬を表明する方向だったが見送った。
 小池氏は議会閉会後、取材に「(予算を)フル活用し経済と第2波への備えをしていく」と述べた。その後改めて取材に応じたが、都知事選については「コロナに忙殺されている毎日なので、よく見ていかなければいけない」と述べるにとどめた。
 都は緊急事態宣言の当初の期限だった5月6日までに休業などの要請に応じた中小事業者に最大100万円の協力金を支給した。要請を同31日まで延長したことに伴い、第2弾としてさらに最大100万円を給付する。補正予算にはPCR検査や医療体制強化などの費用も盛り込んだ。
 一方、小池氏は当初、補正予算の成立を受けて10日中に再選出馬を表明する方向だった。しかし、都議会自民党などが9日、小池氏に学歴詐称の疑いがあるとして、カイロ大の卒業証書の提出などを求める決議案を出したことに反発し、11日以降に先送りした。
 小池氏の学歴詐称疑惑は週刊文春などが報道。カイロ大の学長は9日、「卒業を証明する」との声明を在日エジプト大使館を通じて公表し、疑惑を否定した。これを受け、自民党は10日、決議案を取り下げた。少数会派が改めて同じ内容で提案したが、否決された。 (C)時事通信社