【北京時事】中国政府は13日、北京市で12日に6人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。北京市当局によると、6人のうち3人は豊台区にある中国本土最大規模の食料品市場「新発地」の従業員で、残る3人も同市場を訪れたという。
 北京では11日に約2カ月ぶりとなる1人の新規感染者を確認後、12日に一気に6人増加し、感染拡大への警戒が高まっている。
 新発地市場は13日に封鎖された。6人とは別に、同市場関係者を対象にPCR検査を実施した結果、517人のうち45人が陽性で、濃厚接触者1人も陽性反応が出た。全員無症状だが隔離された。市場周辺の居住区では人の出入りを制限する「閉鎖式管理」が始まり、周辺道路も通行止めとなった。
 このほか東北部の遼寧省でも12日、新発地市場関係者と濃厚接触歴がある無症状感染者2人が報告された。同省大連市政府は13日、「不要の北京訪問を控える」よう通知した。
 北京市政府によると、12日に感染が分かった6人のうち3人は市場で水産品などを販売し、1人は購入客。残る2人は食品検査会社の同僚で、中国メディアによると、同市場で検査業務に当たったとされる。
 北京市疾病予防コントロールセンターの※星火(※マダレに龍)副主任は13日、記者会見し、新規感染者6人について「市場内で汚染された環境や感染者に接触し、伝染・発症した可能性がある」と指摘。発生源調査を進めていると述べた。
 同市場では食品などのサンプル検査の結果、40件で陽性反応が出た。北京市衛生当局者は、このうち一部は輸入サーモンを扱うまな板からウイルスを検出したと確認。北京の日本料理店でサケ料理を取りやめるなど、影響が広がっている。
 北京市政府は、15日以降に予定されていた小学1~3年生の登校再開の延期を12日に発表。市内の観光地の雍和宮や国家大劇院は13日、臨時閉園・閉館となった。 (C)時事通信社