【北京時事】中国・北京市政府は15日、新型コロナウイルスで発症した感染者が前日に36人確認されたと発表した。北京市最大の食品卸売市場「新発地」で集団感染が発生しており、同市では11日以降、計79人の感染が判明した。
 また、遼寧省が14日に発表した新規感染者2人も、同市場に関連した北京からの出張者だった。河北省も15日、北京の感染者と濃厚接触した3人の感染が分かったと発表した。中国メディアによると、対応が不十分だったとして、市場のある北京市豊台区の副区長らが更迭された。
 北京の13日の新規感染者36人のうち27人は市場で働いており、残る9人は市場で買い物をしたことがあった。市政府は14日の記者会見で「非常時に入った」と宣言するとともに、周辺住民全員にPCR検査を実施すると表明。5月30日以降、市場を利用した市民にも検査を受けるよう呼び掛けた。
 新発地市場は100ヘクタール超の敷地に約2000の業者が出店し、取引額は昨年まで17年連続全国トップ。市内の飲食店の多くが仕入れに利用しているとみられ、市場発の感染「第2波」に警戒が強まっている。 (C)時事通信社