【ワシントン時事】米食品医薬品局(FDA)は15日、抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」について、新型コロナウイルスの予防や治療に用いることを認めた緊急使用認可を取り消すと発表した。同薬服用が「新型コロナに効果があるかもしれないと考える理由も、潜在的効果がリスクを上回ると考える理由も、もはやない」と説明している。
 FDAは3月、新型コロナ対応でのヒドロキシクロロキン使用を緊急認可したが、効果を疑問視する実験結果が相次いでいた。心拍異常などの副作用の危険性も指摘され、FDAのハーン長官は4月に「新型コロナへの効果や安全性は検証中で、副作用についても考えるべきだ」と警告していた。
 トランプ大統領は、かねてヒドロキシクロロキンを「画期的な薬」と推奨している。FDAの決定について、記者団に「多くの人が(同薬で)命を救われたと言っている。私も服用したが元気だし(副作用の)害が出ていないのは確かだ」と反論した。使用に積極的なブラジルに先月、200万回分を送付したことに関しては「頼まれたからだ」と説明した。 (C)時事通信社