「じっくり見て楽しみたい」。新型コロナウイルス流行で臨時休園が続いていた上野動物園(東京都台東区)。混雑緩和のための事前予約が16日に始まり、23日の再開が近づいてきた。園の顔、ジャイアントパンダは観覧中の撮影が禁止されるなど制限下での開園だが、ファンは4カ月ぶりの再会を心待ちにする。
 パンダを撮影した写真を自身のブログ「毎日パンダ」に載せている会社員高氏貴博さん(42)=さいたま市大宮区=もその一人だ。仕事の合間などに連日通い詰め、2011年夏からはシンシンとリーリーを、17年冬からは子のシャンシャンを加えた3頭の様子を見守り続けてきた。
 2月29日の休園を受け、ブログの「きょうのパンダ」記録は2705日でストップした。6月12日の誕生日にもシャンシャンに会えなかったが、高氏さんは「2~3時間待ちの行列になることもある。混雑や職員の負担を考えれば仕方なかったと思う」と理解を示す。
 当面は密集を避けるためパンダの撮影はできないが、「残念だが、それはそれで楽しみがある」と声を弾ませる。混雑するパンダ舎ではこれまで、観覧時間が1~2分に制限されていたため、「写真を撮ることに夢中で、一目も自分の目でパンダを見ない日もあった」と苦笑。「写真を気にせずにじっくり観察できる機会。楽しみです」と話し、3頭との再会を待ち望んでいる。 (C)時事通信社