新型コロナウイルス感染の有無を短時間で調べる抗原検査について、加藤勝信厚生労働相は19日、唾液による診断が可能な高感度の検査試薬を薬事承認した。近く保険適用される見通し。厚労省による抗体検査の結果、大半の人が新型ウイルスへの免疫がないことが分かり、同省は、PCR検査に加え高感度の抗原検査を活用することで、感染の「第2波」に備える。
 従来の抗原検査では、患者の鼻の奥から採取した粘液に含まれるウイルス特有のタンパク質(抗原)の有無を調べていた。ただ、医療従事者が綿棒で粘液を採取する際、患者のくしゃみを浴びるリスクがあった。
 承認されたのは、「富士レビオ」(東京)の検査試薬。同社は鼻の粘液を調べる簡易検査キットについて既に承認を受けている。同社はPCR検査と同程度の高感度試薬を開発し、唾液を使う場合には発症から9日目以内の有症状者に使用できる。検査時間は約30分で、PCR検査の4~6時間より大幅に短縮できるという。 (C)時事通信社