新型コロナウイルス流行に伴い、中国・武漢から邦人帰国用チャーター機を運航した全日本空輸の機長や客室乗務員らが23日、同社本社(東京都港区)で報道各社の取材に応じた。当時の利用者の様子について「整然としていた」「搭乗時は疲れた様子だった」などと振り返った。
 1月29日に帰国したチャーター機初便に搭乗した客室乗務員の石黒麻里子さんは、利用者らが機内に入った際に「安堵(あんど)の表情を浮かべた」と説明。離陸時にすぐに照明を落とすなど、休息しやすい環境を心掛けたことも明かした。
 「お客さまは整然とされていて驚いた」と話したのは現地対応に当たった武漢支店空港所の鶴川昌宏所長。空調も止まり気温も低い状況だったが、「応援している」などとねぎらいの言葉を掛けてくる人もいたという。
 初便の機長を務めた支倉暢彦さんは飛行時間を短縮できるよう努力したほか、帰国後の検疫などで時間がかかることを機内でアナウンスした。「マスクをしたり、消毒用ペーパーを持参したりするなど考えられる対策をした」と語った。 (C)時事通信社