【ニューヨーク時事】米ニューヨーク市は22日、新型コロナウイルスの感染拡大で規制している経済活動の再開対象を広げる第2段階に移行した。第1段階の製造・建設業に続き、今回は理髪店や、飲食店の屋外席、小売店の買い物やオフィスなどが緩和された。ニューヨーク経済の大部分が本格稼働に向けて動きだす。
 「第1段階も一大事だったが、第2段階は本当に巨大な一歩」。ニューヨークのデブラシオ市長は、22日の記者会見でこう強調した。市は15万~30万人が職場復帰できると推定している。
 この日営業を再開した理髪店「アスター・プレイス・ヘアスタイリスト」の前では、行列ができた。透明のカーテンで客を仕切り、従業員はマスクを着用。感染者が出た場合に追跡できるよう客の連絡先も記録した。マネジャーのマイケル・サビエロさんは、「一度の入店者数を制限し、席が空くたびに外に呼びに行く。少し変な感じだがスムーズにいってるよ」と笑みを浮かべた。客足は通常時と変わらないという。
 中心部マンハッタンの小売店は22日、まだ閉鎖している店や、事前注文した商品の受け渡しに限って営業する店が目立った。靴を中心に扱う小売店のマネジャー(45)は在宅勤務をしてきたが、「店に復帰して、普通の感覚が少し戻ってうれしい」と語る。
 ニューヨーク市ブルックリンからサンダルを買いに来た理学療法士助手の男性(23)は、「まだ多くの店が閉まっているが、(感染拡大以降)マンハッタンに来るのが初めてで見るものすべてに驚いた。電車はかつてないくらいきれいだったし、乗客も少ない」と話していた。
 持ち帰りや配達に限定されていた飲食店の屋外営業も始まった。歩道に屋外席を設けたペルシャ料理店のマネジャー(40)は、「皆マスクはしているけど、(ウイルスを)以前よりは気にしなくなりつつあるのではないか。(第2段階前から)店の周囲のバーの前には夜になると大勢が飲みに集まっていたし、すぐに客足も戻るだろう」と楽観的な見通しを示した。
 市によると、市内の飲食店は2万7000店超で、これまでに3192店が屋外営業を申請した。ニューヨーク州は業種別に4段階で再開する計画で、感染者が集中したニューヨーク市は州内で再開が最も遅い。第3段階は飲食店の屋内飲食などが対象となる。 (C)時事通信社