【ワシントン時事】米連邦最高裁は29日、妊娠中絶を行う医師に厳しい条件を課す南部ルイジアナ州の州法を違憲とする判断を下した。トランプ政権で保守派が最高裁の多数派を占めて以降、妊娠中絶が争点になる初めてのケースで、最高裁の判断が中絶禁止へと傾くかが注目されていた。トランプ大統領は中絶反対の姿勢を打ち出しており、政権は今回の判決に反発している。
 判決は5対4で、保守派のロバーツ長官が4人のリベラル派判事と共に違憲判断を支持した。ルイジアナ州法は、中絶手術で問題が生じた場合、近隣の病院に患者を引き受けてもらう同意を取り付けていない医師に手術を認めない内容。ほぼすべての州内の医師が手術できなくなるとされ、中絶容認派から「事実上の中絶禁止」という批判が出ていた。 (C)時事通信社