新型コロナウイルスの院内感染が発生し、入院患者43人が死亡した永寿総合病院(東京都台東区)の湯浅祐二院長(68)が1日、都内で記者会見した。病院側の会見は初めてで、湯浅院長は「感染を疑うタイミングの遅れがあった。発熱した患者の中に感染者がいるという想定が浸透していなかった」とした上で、「最も大きな被害を受けた患者と家族に深くおわびする」と謝罪した。
 病院によると、3月20日ごろ、一つの病棟で複数の患者と看護師が発熱した。その後、PCR検査を進める中で感染者が次々に判明。最終的に患者131人、職員83人の計214人が感染し、うち患者43人が死亡した。
 湯浅院長は感染拡大の他の要因として、職員によるマスク着用や手指消毒の徹底といった基本的な感染予防策が不十分だったことや、病棟間の通路などで職員と患者が交差していたことを挙げた。死者が多かった理由は、入院患者に高齢者や血液疾患・がんの患者が多く、感染後に呼吸状態が急速に悪化したためと説明した。 (C)時事通信社