【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は1日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)対応のため「あらゆる状況での即時停戦」を求めるフランスとチュニジア作成の決議案を全会一致で採択した。常任理事国で拒否権を持つ米中両国の対立激化で決議案の調整が難航。交渉に3カ月以上を要し、機能不全を改めて露呈した。安保理がコロナ禍で具体的成果を出すのは初めてだが、実際に停戦につながるかは不透明だ。
 安保理は、新型コロナと闘い弱者を助けるためグテレス国連事務総長が3月に訴えた「世界での即時停戦」を後押しする決議案を協議。停戦支持では早期に一致していたが、米国が「中国寄り」と批判する世界保健機関(WHO)への言及などをめぐって米中が対立した。トランプ米大統領は5月、WHO脱退の意向を表明している。
 採択された決議案は、WHOに直接触れず、新型コロナ対応でのWHOの役割に言及した4月の国連総会決議を「考慮する」と明記した。 (C)時事通信社