東京都内の新型コロナウイルス新規感染者が、2日連続で100人を超えた。感染再流行への警戒が強まる中、専門家は「第2波につながる恐れがある」「地域を狙った対策を取るべきだ」と指摘する。
 順天堂大大学院の堀賢教授(感染制御学)は「連日50人超で推移したが突然100人を超えた。2日連続ということは、感染拡大のペースが一段と速まったということだと思う」とした上で、「今後もこのペースなら、(1日200人前後で推移した)4月中旬のような水準に達し、流行の第2波につながる恐れがある」と分析した。
 堀教授は「都は週末の不要不急の外出や、接待を伴う『夜の街』関連の飲食店利用について、都民への自粛要請を検討すべきだ」と主張。「新宿・歌舞伎町などの飲食店から感染者が多く出ているが、理由は従業員が集団検査に協力したからだ。都内の他の繁華街でも感染は広がっていると思われるので、集団検査をさらに進め、感染の実態を明らかにする必要がある」と訴えた。
 「心配していたことが起きている」と話すのは東邦大の舘田一博教授(感染症学)。4~5月の緊急事態宣言で感染者は減ったが、「(ウイルスが)全て消えるのではなく、くすぶる状況」を想定していたという。感染経路不明者が4割前後を占める状況に、「分からない所で広がりつつある。高齢者の間に広がれば重症者が増え、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)につながりかねない」と警鐘を鳴らす。
 ここ数週間は外出自粛要請などの対策は取られておらず、舘田教授は「今後の新規感染者数は横ばいか、増加するシナリオを考えねばならない」と指摘し、「流行地域はある程度特定できており、そこを狙った対策を考えるべきだ」と提言した。 (C)時事通信社