中外製薬が開発した抗体「ネモリズマブ」をアトピー性皮膚炎の患者に投与する臨床試験(治験)でかゆみが4割ほど軽減されたと、京都大などの研究チームが発表した。安全性にも問題はなかったという。論文は9日、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンの電子版に掲載される。
 治験を共同で実施した製薬会社のマルホ(大阪市)が今後、厚生労働省に承認申請する。
 治験では、13歳以上のアトピー性皮膚炎患者143人を対象に、外用薬を併用しながら4週ごとにネモリズマブ60ミリグラムを皮下注射。その結果、かゆみは16週間後に平均で4割ほど軽減した。一方、偽薬を投与した患者72人のかゆみは、平均で2割ほどしか軽減しなかった。 (C)時事通信社