東京都で10日、新型コロナウイルスの感染者が新たに243人確認され、2日連続で過去最多を更新した。「またお客が減るかも」。週末を前に、東京近郊の観光施設などでは地方への波及を懸念する声が上がった。
 静岡県熱海市の日帰り温泉施設「日航亭・大湯」を営む吉原鑑二さん(73)は「ようやく客足が例年の6~7割まで戻ってきたところだった。土日は期待していたのに、また減るかもしれない」とうなだれた。約2カ月休業し、6月20日に営業を再開したばかり。海水浴シーズンは1日400~500人が利用するといい、「感染者が出ても困るが、地元の人ばかりでは商売にならない。何とか今月中に収束してほしい」と願った。
 大阪でも感染拡大への警戒感は強い。「店に東京弁のお客さんが来ると少し怖さを感じる」と不安を口にするのは、大阪・難波の商店街にある「串かつじゃんじゃん」千日前店の店長小川晃右さん(42)。奈良県生駒市に住む50代男性は「自分の努力で防げるものではない。マスクなどで自己防衛をするしかない」と戸惑った様子だった。 (C)時事通信社