豪雨災害の応援で熊本県の被災地に派遣された高松市職員が新型コロナウイルスに感染していたことを受け、県は14日、職員が派遣された避難所に身を寄せる住民らのPCR検査を進めた。
 職員が派遣されたのは、人吉市立第一中学校と多良木町の旧多良木高校に設けられた避難所。職員は保健師で、避難者の健康チェックや段ボールベッドの設置などを担当していたが、派遣終了後の13日にPCR検査で陽性反応が出た。
 県によると、両避難所に避難した住民計371人を対象にPCR検査を実施。14日午後5時までに226人の陰性を確認した。残る145人の結果も15日午前までに判明する見通し。
 第一中学校に避難した球磨村の女性(58)は「命からがらだったので、コロナ対策は頭から吹き飛んでいた。高齢者が多く、暑いのでマスクを無意識に外さないよう注意している」と話した。
 災害時の感染対策に詳しい東京医療保健大大学院の菅原えりさ教授は、感染した職員は医療従事者でマスクもしていたため「感染拡大は考えにくい」と指摘。その上で「避難所は密になりやすく感染が急速に広がりやすい。他県から支援に行く場合は、健康状態や感染状況も見て判断する必要がある」と強調した。 (C)時事通信社