新型コロナウイルス対策などを助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」の会合が14日、東京都内で開かれ、都内などで感染経路不明のケースが増えているとして、「感染状況を引き続き注意深く見ていくことが必要」との見解をまとめた。
 感染の拡大状況は3月末~4月よりは緩やかと分析。都内での感染者増については、緊急事態宣言が発令された4月上旬などとは状況が異なり、単純に比較するのは「妥当ではない」とした。
 同組織の会合は3回目。1、2回目は2月にあり、集団感染が起きたクルーズ船への対応などが話し合われた。その後、議論の舞台は政府専門家会議(当時)に移った。
 14日の会合では、都内の重症者は少なく、「集中治療のための病床は確保されている」とする一方で、「積極的疫学調査や医療機関への対応などに当たる保健所の体制が逼迫(ひっぱく)」していると指摘。特に、飲食店を調査する新宿区などで「人的・物的な支援は急務」と言及した。
 国内旅行の需要喚起策が22日に始まり、感染拡大も懸念されるが、記者会見した脇田隆字座長(国立感染症研究所長)は「東京から地方への感染は見られるが、制御可能な状況だ。移動を直ちに止める必要があるとは考えていない」と述べた。 (C)時事通信社