インドで新型コロナウイルスの累計感染者が100万人を超えた。当局は、感染者数が国内最多の西部マハラシュトラ州の商都ムンバイや、人口2800万人を超える首都ニューデリーで検査を増やし、感染者の早期発見を図ってきた。ただ、地元メディアは、検査数が少ない地方でも潜在的な感染者が多数いる恐れがあるとして、今の検査態勢には課題があると指摘する。
 政府は16日までに1270万人以上に検査を実施したと発表した。15日には全土で1日に約32万人を検査したと成果を誇っている。
 政府の発表によれば、国内の新型コロナ感染者の8割が首都と9州に集中している。この数字を基に、バルダン保健・家族福祉相は9日、「局所的な流行だ。市中感染は起きていない」と強弁した。
 一方、ヒンドゥスタン・タイムズ紙は16日、政府統計を基に人口100万人当たりの検査件数を比較。人口が1億人近い東部ビハール州など地方の各州で検査が少ないと指摘した。ビハール州では6月中旬、結婚式で100人以上の集団感染が発覚した。
 新型コロナの感染拡大に関連し、政府が行った厳格な全土封鎖で経済活動が停止した結果、地方から大都市に出稼ぎに来ていた多くの労働者が帰郷した。地方でも検査と隔離、治療の徹底を図らなければ、流行の収束は見通せない。 (C)時事通信社