【ベルリン時事】バルカン半島諸国で、これまで比較的抑制されてきた新型コロナウイルスの感染が拡大中だ。3~4月に第1波のピークが訪れた西欧諸国とは時間差の流行で、第2波を警戒する西欧も感染者の流入に神経をとがらせている。
 19日に900人近い感染者を出したルーマニアをはじめ、今月に入ってブルガリアやクロアチアなどで、相次いで1日の新規感染者が過去最多となった。人口100万人当たりの新規感染者数(英データベースOWID集計)では、ボスニア・ヘルツェゴビナが21日に130人を超えるなど、流行が深刻化する南米に匹敵する国も出ている。
 セルビアでは今月半ば、政府の対応に憤る市民が警察と衝突し多数の負傷者が発生。政情不安に発展する例も出始めた。
 バルカン諸国から西欧への玄関口に当たるオーストリアのクルツ首相は21日、陸路での入国者に対し、国内に滞在せずに通過する場合などを除き、陰性の検査結果提出を義務付ける方針を表明。「今年の夏は(バルカン諸国への)旅行を控えてほしい」と自国民に呼び掛けた。 (C)時事通信社