4連休初日の23日、各地の観光地では22日から始まった観光需要喚起策「Go To トラベル」キャンペーンを活用した観光客でにぎわった。ただ、歯止めがかからない新型コロナウイルス感染拡大を受け、業者からも「時期尚早」との声が上がった。
 キャンペーンを利用し、和歌山県から京都市の清水寺に訪れた会社員渡晴菜さん(19)は「不安だけど、感染拡大防止に努めて観光を楽しみたい」と笑顔を見せた。京都市内はほぼ満室の宿泊施設もあるが、旅館「花筏」(同市西京区)の広報担当者は「(キャンペーンは)ウエルカムだが、従業員の中には感染者が増えている状況を『不安』と言う人もいる」と複雑な心境を明かした。
 観光客がよく利用する京都市内の着物レンタル店のマネジャーも「東京でも爆発的に感染者が出ている。見切り発車なのでは」とあきれ顔だった。
 沖縄県の那覇空港には、県外からの観光客が続々と到着。名護市に住む交際相手に会いに来たという横浜市の小関咲世さん(27)は「人の多い観光地や居酒屋を避け、隠れビーチなど知る人ぞ知るようなところで彼氏とゆっくりする」と再会を楽しみにしていた。東京都足立区の川島国雄さん(79)は孫娘夫婦ら計6人と家族旅行。「都民でキャンペーンは使えない。きのうも都内の感染者数が最多で周囲に心配され、少し落ち着かないまま出発した」と話した。
 一方、外出自粛が呼び掛けられている東京都。上野周辺では雨にもかかわらず、家族連れなどの姿が多く見られた。友人と上野動物園を訪れた台東区の会社員男性(51)は「出掛けるのはきょうくらいで、あとはどこにも行かない」と話す。「最近急に(感染者が)増えたから、この状況での遠出は少し考える」と不安げだった。 (C)時事通信社