新型コロナウイルスの1日当たり新規感染者数が初めて1000人を超え、岩手県では初の患者が確認された29日、各地では止まらない感染拡大に、不安と動揺の声が聞かれた。
 「とうとうわが県でも。出ても不思議はないと思ってはいたが」と驚いた口調で話すのは、岩手県花巻市の温泉旅館「ホテル志戸平」の岩城修平社長(72)。その上で感染者を気遣い、「絶対に責めてはいけない。お気の毒で、養生してもらいたい」と話した。
 政府の「Go To トラベル」キャンペーンに期待していたという岩城社長は、経営への影響を懸念。「感染者ゼロ」を好感した県外の中高校から修学旅行の引き合いもきていたといい、「どうなることか」と不安を口にした。
 過去最多の感染者が確認された大阪では、ミナミの繁華街を歩いていた中年男性が「やばいな」と一言。買い物中の20代男性は「無症状で感染に気付かない若者が多いが、自分は持病があり重症化する可能性がある。子供は1歳で、感染しないよう気をつけるしかない」と不安をにじませた。
 一方、接客業の30代女性は「自分の周りに感染者はおらず、ニュースが騒ぎ過ぎ。コロナよりも仕事への影響が心配だ」と話した。 (C)時事通信社