【ハノイ時事】ベトナム中部ダナン市が、新型コロナウイルス感染拡大防止を目指した不要不急の外出制限など厳格な規制措置を再導入している。ベトナムでは4月中旬以降、新型コロナの市中感染者がいない状況を維持してきたが、25日に約3カ月ぶりにダナン市で新規感染者が確認された。その後も感染が広がっており、市当局は28日から厳格な制限に踏み切った。
 オンラインメディアのVNエクスプレスによると、ハノイ市でもダナン市への訪問歴があり新型コロナへの感染が疑われる男性が見つかり、勤務先のピザ料理店が29日、封鎖された。グエン・スアン・フック首相は同日、ダナン市だけでなくすべての省・市で感染のリスクがあるなどと語り、新型コロナの「第2波」への警戒を強めるよう呼び掛けた。「感染を抑え込むにはもっと素早く猛烈に行動しなければならない」と訴えた。
 ベトナム保健省は29日夕、ハノイ市の男性を含めた4人の感染を新たに確認。同日午後6時(日本時間同8時)時点で、ベトナムの感染者の累計は450人となった。
 ダナン市当局は、感染者らが立ち寄ったダナン市総合病院など市内の三つの病院とその周辺を封鎖。公共交通機関も原則、運休とした。ホーチミン市、ハノイ市をはじめ多くの省・市では、ダナン市から戻った人への監視を強め、医療申告や自主隔離を行うよう求めている。 (C)時事通信社