【サンパウロ時事】ブラジル・サンパウロでこのほど、外に出て新型コロナウイルスに感染することを恐れた男性医師が、自宅内を1000往復以上走り回って「フルマラソン」を達成した。ニュース専門局CNNブラジルが報じた。
 男性は市南部ビラマリアナに住むフレデリコ・アウメイダ氏(52)。走ることが好きで、今年8月にはフィンランドで7回目となるマラソン挑戦を控えていたが、新型コロナでふいに。諦めきれないが外での感染を恐れる同氏は、自宅で42.195キロに挑戦することにした。
 「コース」は自宅の駐車スペースから居間、台所、裏庭を結ぶ21メートル。7月17日、狭い通路を縫うようにストライドを刻み、5時間21分かけて完走した。
 妻から手作りのメダルを首にかけてもらったアウメイダ氏は「これまでマラソン中に大変な目に遭ったこともあるが、流れる景色で気を紛らわすことができた。でも今回は行ったり来たりで全く同じ景色だった」と吐露。ひっきりなしに台所を通るだけに水分や栄養の補給に問題はなかったものの、「感情や精神面での均衡がカギだった」と苦労を振り返った。 (C)時事通信社