【シドニー時事】オーストラリアに新型コロナウイルスの第2波が押し寄せている。感染は人口が2番目に多い南東部ビクトリア州に集中。州政府は「災害事態」を宣言して夜間の外出禁止に踏み切るなど、感染拡大の阻止に躍起になっている。
 州政府は2日、州都メルボルンの約500万人を対象に仕事などの目的を除き、午後8時から午前5時までの外出を禁止した。期間は9月13日までの6週間。日中の規制も強化し、買い物のための外出は1家族につき1人に、外での運動も1日1時間に限定した。いずれも自宅から5キロ以内で行う必要がある。宣言下では制限措置の順守を徹底させるため警察の権限が強化された。
 州はこれまで外出規制に加え、外出時のマスク着用を義務づけるなどしたが、効果は限定的だった。アンドリュース州首相は「多くの人が事態を深刻に受け止めていない」と警告した。
 豪州の新規感染者は3月下旬をピークに小康状態となり、感染阻止に成功したとみられていた。だが、メルボルンで帰国者らに対する2週間の隔離措置の管理が甘く、7月に入り感染が急速に拡大。豪保健省によると、30日の新規感染者は過去最多の698人に達した。
 豪州の他の州は、ウイルスが州内に持ち込まれないように、ビクトリア州からの訪問者を制限。隣接するニューサウスウェールズ州は州境をスペイン風邪の流行以来、約100年ぶりに閉鎖している。 (C)時事通信社