【ワシントン時事】トランプ米大統領は6日、新型コロナウイルス流行に伴う物資不足に対応するため、政府機関に米国産の医薬品と医療機器の購入・使用を促す大統領令に署名した。主に中国への輸入依存度を引き下げ、国内での生産拡大につなげる狙い。秋の大統領選をにらみ、自国産業を保護する「米国第一」の姿勢をアピールする。
 トランプ氏は、激戦区の中西部「ラストベルト」(さび付いた工業地帯)のオハイオ州で「今後4年間で医薬品と医療用品のサプライチェーン(供給網)を米国に戻す」と語った。国産増強を目的に大恐慌や金融危機時に実施した「バイ・アメリカン」関連法令を適用。また、米規制当局の審査手続きで米国企業に優先権を付与するよう促す。
 ナバロ大統領補佐官は記者団に「特定の医薬品、マスクや手袋といった医療用品、人工呼吸器などの医療機器で諸外国に危険なほど依存している」と指摘した。米食品医薬品局(FDA)によると、近年、米国市場に出回っている医薬品に使われた原料の約9割を外国産が占めている。 (C)時事通信社