厚生労働省は7日、年金特別会計の2019年度収支決算を発表した。時価ベースで見ると、会社員らが加入する厚生年金が7兆9591億円、自営業者らが入る国民年金が6385億円のそれぞれ赤字。厚生年金が15年度以来4年ぶり、国民年金が2年連続の赤字となった。
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う株価下落などにより、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用損失が膨らんだことが影響した。厚労省は「GPIFは長期的な運用をしており、各年度の状況で年金財政や給付額への影響はないと考えている」と説明している。
 GPIFの19年度運用損益(手数料など除く)は、厚生年金が7兆8606億円、国民年金が4595億円のそれぞれマイナス。19年度末の積立金残高は8兆5976億円減の157兆9128億円で、4年ぶりに前年度から減少した。積立金残高の内訳は、厚生年金が149兆3896億円、国民年金が8兆5232億円。 (C)時事通信社